FC2ブログ

孫子 兵法 「作戦篇」

z11749.jpg

孫子曰、凡用兵之法、馳車千駟、革車千乘、帶甲十萬、千里饋糧、則内外之費、賓客之用、膠漆之材、車甲之奉、日費千金、然後十萬之師舉矣、

孫子曰いわく、凡およそ兵を用もちうるの法は、馳車ちしゃ 千駟せんし、革車かくしゃ千乗せんじょう、帯甲たいこう十万、千里にして糧りょうを饋おくるときは、則ち内外の費ひ、賓客ひんかくの用、膠漆こうしつの材、車甲しゃこうの奉ほう、日に千金を費ついやして、然る後に十万の師挙あがる。
馳車 … 四頭だての小型の戦車。
千駟 … 千台。
革車 … 大型の戦車。
帯甲 … よろいをつけた兵士。
則 … 武経本にはこの字なし。

其用戰也、勝久則鈍兵挫鋭、攻城則力屈、久暴師則國用不足、夫鈍兵挫鋭、屈力殫貨、則諸侯乘其弊而起、雖有智者、不能善其後矣、故兵聞拙速、未睹巧之久也、夫兵久而國利者、未之有也、故不盡知用兵之害者、則不能盡知用兵之利也、

其の戦たたかいを用もちうるや、勝つも久しければ、則ち兵を鈍にぶらし鋭えいを挫くじく。城を攻むればすなわち力屈つき、久しく師を暴さらさばすなわち国用こくよう足たらず。それ兵を鈍つからせ鋭を挫くじき、力を屈つくし貨を殫つくすときは、すなわち諸侯その弊へいに乗じて起こる。智者ありといえども、そのあとを善よくすることあたわず。ゆえに兵は拙速せっそくなるを聞くも、いまだ巧こうの久ひさしきを睹みざるなり。それ兵久しくして国の利りする者は、いまだこれあらざるなり。ゆえにことごとく用兵ようへいの害を知らざる者は、すなわちことごとく用兵の利りをも知ることあたわざるなり。
睹 … 武経本では「覩」に作る。

善用兵者、役不再籍、糧不三載、取用於國、因糧於敵、故軍食可足也、國之貧於師者遠輸、遠輸則百姓貧、近於師者貴賣、貴賣則百姓財竭、財竭則急於丘役、力屈財殫、中原内虚於家、百姓之費、十去其七、公家之費、破車罷馬、甲冑矢弩、戟楯蔽櫓、丘牛大車、十去其六、故智將務食於敵、食敵一鍾、當吾二十鍾、秆一石、當吾二十石、

善よく兵を用もちうる者は、役えきは再びは籍せきせず、糧りょうは三みたびは載さいせず。用ようを国に取り、糧りょうを敵による。ゆえに軍食ぐんしょく足るべきなり。国の師に貧ひんなるは、遠く輸いたせばなり。遠く輸いたさば百姓貧まずし。師に近き者は貴売きばいすればなり。貴売きばいすればすなわち百姓ひゃくせいは財竭つく。財竭つくればすなわち丘役きゅうえきに急にして、力屈くっし財殫つき、中原ちゅうげんのうち、家に虚むなしく、百姓の費、十にその七を去る。公家こうかの費、破車はしゃ罷馬ひば、甲冑かっちゅう矢弩しど、戟楯げきじゅん蔽櫓へいろ、丘牛きゅうぎゅう大車だいしゃ、十にその六を去る。ゆえに智将ちしょうは務めて敵に食はむ。敵の一鍾しょうを食むは、わが二十鍾しょうに当たり、秆一石せきは、わが二十石せきに当あたる。
於 … 武経本にはこの字なし。
丘役 … 丘ごとに課す軍事税。
財殫 … 武経本にはこの二字なし。
弩 … 武経本では「弓」に作る。
蔽 … 武経本では「矛」に作る。

故殺敵者怒也、取敵之利者貨也、故車戰得車十乘已上、賞其先得者、而更其旌旗、車雜而乘之、卒善而養之、是謂勝敵而益強、

ゆえに敵を殺す者は怒いかりなり。敵の利りを取る者は貨かなり。ゆえに車戦しゃせんに車十乗已上いじょうを得うれば、そのまず得たる者を賞しょうし、しかしてその旌旗せいきを更あらため、車は雑まじえてこれに乗らしめ、卒そつは善くしてこれを養わしむ。これを敵に勝ちて強きょうを益ますと謂う。
故 … 武経本にはこの字なし。
已 … 武経本では「以」に作る。
故兵貴勝、不貴久、故知兵之將、生民之司命、國家安危之主也、
ゆえに兵は勝つことを貴ぶ。久しきを貴ばず。ゆえに兵を知るの将しょうは、生民せいみんの司命しめい、国家安危あんきの主しゅなり。
生 … 武経本にはこの字なし。


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

370815hideto

Author:370815hideto
英人の単車魂へようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Twitter
ここからどうぞ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR