FC2ブログ

孫子 兵法 「始計篇」

z11749.jpg



 孫子曰、兵者国之大事、死生之地、存亡之道、不可不察也。故経之以五事、校之以計、而索其情。一曰道、ニ曰天、三曰地、四曰将、五曰法。道者令民与上同意、可与之死、可与之生、而不畏危也。天者陰陽寒暑時制也。地者遠近険易広狭死生也。将者智信仁勇厳也。法者曲制官道主用也。凡此五者、将莫不聞。知之者勝、不知者不勝。
 故校之以計、而索其情。曰主孰有道、将孰有能、天地孰得、法令孰行、兵衆孰強、士卒孰練、賞罰孰明。吾以此知勝負矣。
 将聴吾計、用之必勝。留之。将不聴吾計、用之必敗。去之。計利以聴、乃為之勢、以佐其外。勢者因利而制権也。
 兵者詭道也。故能而示之不能、用而示之不用、近而示之遠、遠而示之近、利而誘之、乱而取之、実而備之、強而避之、怒而撓之、卑而驕之、佚而労之、親而離之。
 攻其無備、出其不意。此兵家之勢、不可先伝也。
 夫未戦而廟算勝者、得算多也。未戦而廟算不勝者、得算少也。多算勝、少算不勝。而況於無算乎。吾以此観之、勝負見矣。


 孫子曰わく、兵とは国の大事なり、死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。故にこれを経るに五事を以てし、これを校ぶるに計を以てして、其の情を索む。一に曰く道、二に曰く天、三に曰く地、四に曰く将、五に曰く法なり。 道とは、民をして上と意を同じうせしむる者なり。故にこれと死すべくこれと生くべくして、危きを畏れざらしむるなり。天とは、陰陽、寒暑、時制なり。地とは、遠近、険易、広狭、死生なり。将とは、智、信、仁、勇、厳なり。法とは、曲制 官道 主用なり。凡そ、この五者は、将は聞かざること莫きも、これを知る者は勝ち、知らざる者は勝たず。
 故にこれを校ぶるに計を以てして、其の情を索む。曰く、主は孰れか有道なる、将は孰れか有能なる、天地は孰れか得たる、法令は孰れか行なわる、兵衆は孰れか強き、士卒は孰れか練いたる、賞罰は孰れか明らかなると。吾れ此れを以て勝負を知る。
 将、吾が計を聴くときは、これを用ふれば必ず勝つ、これを留めん。将、吾が計を聴かざるときは、これを用ふれば必ず敗る、これを去らん。計、利として以て聴かるれば、乃ちこれが勢を為して、以て其の外を佐く。勢とは利に因って権を制するなり。
 兵とは詭道なり。故に、能なるもこれに不能を示し、用なるもこれに不用を示し、近くともこれに遠きを示し、遠くともこれに近きを示し、利にしてこれを誘い、乱してこれを取り、実にしてこれを備へ、強にしてこれを避け、怒にしてこれを撓し、卑にしてこれを驕らし、逸にしてこれを労し、親にしてこれを離す。
 その無備を攻め、その不意に出づ、此れ兵家の勢、先には伝うべからざるなり。
 夫れ未だ戦はずして、廟算して勝つ者は、算を得ること多ければなり。未だ戦わずして、廟算するに勝たざる者は、算を得ること少なければなり。算多きは勝ち、算少なきは勝たず。而るを況んや算無きに於いてをや。吾れ、此れを以つてこれを観るに、勝負見わる。




スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

370815hideto

Author:370815hideto
英人の単車魂へようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Twitter
ここからどうぞ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR